



軽やかな足取りながらも
深く刻まれた20年に渡る永き足跡を辿る。
2000年代から今現在に至るまで、
大人ガーリーのイラストシーンを
けん引し続けてきたイラストレーター、吉岡ゆうこ。
細部にこだわったファッション性と
儚さやファンタジーを感じさせる世界観。
それが、彼女が描くイラストレーションの魅力。
繊細なタッチとシックな色合いで描かれた女性像は
まさに大人の女性の憧れを具現化したかのよう。
本展示は、20年以上に渡る活動の一旦の集大成として
数ある中から彼女自身が厳選した作品たちを中心としながら、
新たに描き下ろした作品も展示。彼女の現在も表現する。
しっかりと大地を感じながら、
一歩一歩適切な力で踏み込み跳び上がることで
初めて軽やかな足取りは実現されるように、
彼女の20年の確かな足跡と言える作品たちを観ることで
彼女自身の力強さを感じて貰えるはず。
Comment
私のイラストではひとりの女性が多く登場します。
個展を開催するにあたり、その理由を自分なりに考えてみました。
私は幼い頃から父より『自立した生活を送れるように』と言われ続けてきました。
概ねその通りの人生を送っているわけですが、
自分の作品でも自分自身を大切にし自分の好きなものに囲まれ
人生を思う存分謳歌し楽しんでいる姿を描きたかったし、
20年あまりの期間で 描いてきたのだな、と思い至りました。
今回の展示タイトルである『Passepied-パスピエ-』は
フランス語で『通行する足=軽やかなステップ』という意味で
私が10代の頃から大好きなコシミハルさんのアルバム名でもあり、
私を含む多くの女性(男性、他のジェンダーの方も)が
人生をより豊かに軽やかに謳歌して欲しいな、という想いから名付けました。
吉岡ゆうこ
東京生まれ、東京在住。武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザインコース卒業。
PALETTE CLUB第1期~3期イラストコースを経て、主に女性誌・広告・書籍・企業PR誌などで活動。
「エレガントな女性・男性像、ユーモアとウィットに富んだイラストレーション」をモットーに制作している。
主な仕事に共著本『絵で楽しむフランス語[会話フレーズ]』(学研プラス刊)、
東急百貨店各種広告媒体(2002年〜2015年)など多数。 PALETTE CLUB講師。TIS会員。
大の犬好き、映画も洋画邦画問わず大好き。月に1〜2本を映画館で観る事が日々の目標。
個展を記念して、14名のイラストレーターによるトリビュート展も同時開催!
吉岡ゆうこの作品からインスピレーションを受けたイラストを展示致します。